Story of Japanese thimble
ゆびぬきについて

ちひさきものは、みなうつくし
加賀ゆびぬきは、着物を縫うには短い絹糸の残糸を使って、お針子さんが裁縫道具を自作したことがはじまりです。材料は絹糸・紙・真綿・はぎれといった生活で使われる身近なものたち。当時の職人たちはその材料を1年間大切に集めて、お正月に新しいゆびぬきを作ったそうです。
仕事始めの日には、お針子さんたちが色とりどりのゆびぬきを持ち寄り、さまざまなデザインを楽しんでいたのかもしれません。
その文化は今に繋がり、加賀ゆびぬきの作り手によってデザインは多様に広がり続けています。昔も今も変わらず、コロンとちいさなゆびぬきに多くの人が魅了されている。よりかわいく、よりうつくしく…と物づくりに夢中になる姿に、変わらない人の本質がある気がして、私は心ひそかに嬉しくなります。
着物の色を纏うアクセサリー
加賀ゆびぬきは実際にシンブルとしても使えますが、最近では美しさと軽さからアクセサリーとして人気です。
thread jewelry Riccaのゆびぬきは、作家自らが一針一針刺繍した一点ものになります。糸は着物を縫うのに使われる絹手縫い糸を使用。日本の着物の色を「絵具」にしてかがっていることになります。
さまざまな幾何学模様と色の組み合わせの中から、あなたのお気に入りのひとつが見つかりますように。